散り際
今年は、毎日のように桜を楽しみました。
近所に桜のスポットがたくさんあるので、散策をしているだけでも十分満喫できます。
年々大規模に観光地化されているお花見スポットは、今年も各地からの観光客で大いに賑わっていました。
今年初めて発見したのですが、ある一画に並んで植えられたさまざまな種類の桜を目にしました。
全国各地から寄贈された桜のようで、とても興味深かったです。
しだれ桜や山桜、早咲きや遅咲きなど、日本にはまだまだ知らない桜があるんだなぁと、思いをはせるのもまた楽しいひと時でした。
夕暮れの公園をひとり訪れたのも、とても良い雰囲気が味わえました。
見上げると月が桜の間から顔を出し、そよそよと心地よい風が静かに頬をなでていきます。
心穏やかになるひと時で、もっとその場にたたずんでいたいと思わせるほどでした。
満開を迎えてからは雨や風が続き、あっという間に桜も散り際となってしまいました。
毎年、短い期間だからこそ心を駆り立てる美しさを、私なりに堪能できたかなと思います。
桜が散るとともに、新緑が芽吹き、新しい季節が始まりますね。
あまり後ろを振り返らず、明るい光の方向へと歩みだしたい、そんな気持ちにさせてくれる今年の桜でした。